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【火花】ピース又吉「芥川賞」への古舘氏“皮肉”が物議

既報のとおり、お笑いコンビ「ピース」又吉直樹さんの芥川賞受賞を
めぐって、テレビ朝日系「報道ステーション」での古舘伊知郎キャスター
の発言が物議を呼んでますね。

16日夜放送の報ステ番組内で、又吉さんの著書「火花」の芥川賞受賞
を報じた際、ニュースVTR明けに古舘キャスターの口から、
「みんなすごいなとは思うんですけど、それとは別に芥川賞と本屋大賞の
区分けがなくなった気がするんですけどね」との発言が、その”火種”?!

芥川賞は、純文学の新人に与えられる賞で、選考委員は皆プロの作家。
その一方、本屋大賞というのは新刊書店の店員による投票で選ばれる賞で、
これまでの受賞作の多くは大衆小説で、歴代受賞作はその後ベストセラー
になっています。

古舘キャスターの発言には、芥川賞が大衆化、商業主義になっており、
芸人であり話題性もある又吉氏が受賞したのではとの皮肉が読み取れる
わけです。

番組でサブMCを務める小川彩佳アナはすかさず、
「ちょっと読んでみないと分からないですけど」と即座に“フォロー”
しましたが、古舘キャスターは、さらに、
「芥川賞と明らかに、時代が違うっていえばあれですけど、僕なんかの
年代はあれ?って気もちょっとするんですけどね」と又吉さんの受賞、
芥川賞のあり方までも疑問を呈する発言をしたから、大変なことに・・・。

古舘キャスターの発言は、視聴者に又吉さんの受賞、芥川賞の選考、また
本屋大賞についても侮辱したものとは捉えられたようで、この発言の直後
からネット上では、
「芥川賞、本屋大賞受賞者の双方に失礼だ」
「本当に『火花』を読んでの発言なのか」
などといった批判の声が相次ぎ投稿されました。

思いつきで不用意に発したコメントだったのかもしれないが、やはり少し、
配慮に欠ける発言だったと言わざるを得ないと思います。

それに対して、同じ日の夜、爆笑問題の太田光さんは所属事務所を通して、
お笑い芸人としての受賞は史上初の快挙となった又吉さんに
「あの太宰治が、あれだけ欲しがったのにもらえなかった賞を、まさか
処女作で軽々受賞するとは!太宰超えかっ!でも確かに『火花』は文句なし
の名作!又吉、俺と綾部(ピース・綾部祐二)は一生お前に寄生するからな!
おめでとう!」と祝福メッセージを寄せていたそうです。

芥川賞の9人の選考委員代表として会見を行った作家・山田詠美氏は、又吉
さんの作品が最初の投票から候補5作の中で最も票を集めていたが、「選考会
の時に彼がどういう職業かというのはほとんど出なかった」と語っています。

芥川賞は、あくまで純文学の新人に送られる賞。

「受賞後第1作を読んで、選考委員の私たちが選んでよかったと思えるような、
そういう気分を味わいたい」と山田詠美氏が語るように、作家 又吉さんの評価
は次の作品にかかっているのかもしれない。

今回の”火種”が、そのときに新たな“火花”を散らすのかもしれない・・・。


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